■内容紹介■
圧倒的多数の「市民」に支えられたマスメディアが決して目を向けようとしない、
リベラルな市民社会から抜け落ちたり覆い隠されたりした
見えにくいもろもろの現象に着目し、
その深層を独自の鋭い嗅覚で解き明かし眼前に提示した稀有な時評本。
「在日朝鮮人作家を読む会」を主宰して40年、
文学活動、社会運動、ボクシングトレーナーと多彩な著者が
祈りを込めて放つ、あの幻の〝左〟クロスカウンター!
怪しく 危うい オモテの空気 染まるな 踊るな 息がつまる
3.11以後の極右化したこのクニの危険な空気を読み解き
手づくり櫓から鐘打ち鳴らす
「ならば、口あるものは語り、体あるものは表現するほかないでしょう。
……目線を地べたにすえて、底の方から、底の方から」(本書「あとがき」より)