石川逸子 著
◆ 発行:2008年9月
◆ 判型:四六判
◆ 頁数:928ページ
◆ ISBN:978-4-87196-039-7
◆ 定価:3,800円+税
打ち捨てられた死者たちに想いを馳せてきた詩人渾身・必然の大長編!
「……ふと、歴史から消されようとしたものたちの影が、そこここから立ち昇ってくるかもしれませんから」(本書「小さなあとがき」より)
■著者紹介■
石川逸子(いしかわ いつこ)
詩人、作家。ミニ通信『ヒロシマ・ナガサキを考える』編集・発行。日本ペンクラブ・日本現代詩人会会員。主な著書に『〈日本の戦争〉と詩人たち』『われて砕けて——源実朝に寄せて』『てこな——女たち』『「従軍慰安婦」にされた少女たち』『僕は小さな灰になって——劣化ウラン弾を知っていますか』(共著)など、主な詩集に『定本
千鳥ケ淵へ行きましたか』(第11回地球賞受賞)『ゆれる木槿花』『狼・私たち』(第11回H氏賞受賞)などがある。
■もくじ■
一、南北朝騒動のこと
二、ミソサザイのあやまち
三、陰謀渦巻く京
四、ミカドのクーデター
五、攘夷から征長へ
六、アルミニョンの見た日本
七、亡霊になるまで
八、父子相克
九、大政奉還
十、王政復古のクーデター
十一、官と賊
十二、叔父と甥
十三、東北・北越戦争
十四、ムツヒト東幸
十五、東京遷都
十六、「台湾処分」
十七、江華島事件
十八、不穏の政情
十九、ヤスクニに祭られなかった兵士たち
二十、三椀の茶
石川逸子の[反帝ドキュメンタリー・ノベル]シリーズ