医療で死なないために
◆著 者: 田中 伸尚
◆発行年月日:1998/10/
◆サイズ:四六判・上製
◆ページ数:268ページ
◆ISBN:978-4-87196-014-4
◆定価:1900円+税
■内容紹介■
人間性を見つめる
そんな医療・福祉を求めて
「なぜ薬害や医療過誤がなくならないのか?」
「がん検診や胃カメラは本当に効果がある?」
「お産が医者の都合で行なわれている?」
「お年寄りの人格や立場を顧みないで何が福祉?」
「脳死臓器移植や遺伝子組み換え食品などの問題点とは?」
「医療消費者である患者は医者と対等なはずだが?」……
他人事ではない〈病〉と〈老い〉。
しかし、この国の医療・福祉はあまりにも非人間的。
わたしたちはいったい、どうしたらよいのか——
本書は、医療や福祉に関するさまざまなケースの具体的なレポートであり、
問題解決の多くのヒントや示唆に満ちたガイダンスでもある。
■目次■
「癒しの心」なき医・薬・官の混合構造
医療の密室性を高める専門用語と専門家
がん検診って効果があるの?安全なの?
高齢社会で考える〈老い〉と〈死〉
この国で「大往生」できるだろうか
医療が変わってきたというのは本当だろうか
医療の情報公開は進むだろうか
あんまりじゃないの安上がり主義の高齢者福祉行政
日本のお産はなぜ「自然の摂理」に逆らうのだろう
SF世界を超えて驀進する先端技術の光と影
この不安と不信の中で脳死臓器移植をしてもいいの?
高齢者をいじめる二十一世紀の高負担医療
病院で見えなかった医療の姿が裁判で見えた不思議
患者無視は当たり前?新薬開発の臨床試験
許されるのか!医の世界の「科学的非行」