死刑は誰を救うのか
中山千夏と語る
装画/山下勇三
◆編 者:死刑をなくす女の会
◆発行年月日:2004/11/
◆サイズ:四六版・上製
◆ページ数:348ページ
◆ISBN:978-4-87196-029-8
◆定価:2200円+税
■内容紹介■
「どうして死刑をしたがるのかな?」
「知らないんじゃないの、大多数は。
死刑がなんの役にも立たないとわかったら、
誰も死刑なんか求めないでしょ」
「政府に反対する者を抹殺したい政治家以外はね」
「だけど、たとえ役に立っても、殺したらダメよ。
とにかく誰も殺したらダメよ」
「そりゃそうだけど、それで誰かが救われるっていうんなら
仕方ない、って考えもあるでしょ」
「でもさ、ねえ、死刑は誰かを救うの? 誰を救うの?」
(本書「まえがき」より)
●主な内容●
●「人間は変わる」という希望——坂上香(映像ジャーナリスト)
●被害者と加害者が向き合うことから始まる真の“救い”
——原田正治(犯罪被害者の遺族)・日方ヒロコ(死刑囚の家族)
●「人間は何をするかわからない」という豊かさ
——玉光順正(真宗大谷派僧侶)・十二雅子(高校教員)
●永山則夫さんがペルーの子どもたちに遺したこと
——市原みちえ(永山子ども基金事務局)・奥地圭子(東京シューレ
理事長)・須永祐慈(東京シューレ大学生)
●死刑制度を廃絶するために——大道寺将司(確定死刑囚)